俗に言うドイツ語とは、何十もの地域方言の総称で、大きく分けて北部方言(低地ドイツ語:Niderdeutsch)と中部・南部方言(高地ドイツ語:Hochdeutsch)に分けられる。ドイツは領邦国家に分裂している時代が長かったので、各地域ごとの方言の差異が大きいと言われている。地方分権が他の西欧諸国に比べて遥かに進められているドイツでは方言の公的地位が高く、中には低ザクセン語の様に独自の言語として保護されているケースも存在する。とはいえドイツ国内の保護は概ねドイツ語の一方言としての扱いに留まっている感が否めず、これに不満を持つ者と現状を支持する者との間で激しい議論が交わされている。 中部・南部方言(高地ドイツ語 Hochdeutsch) [編集] ドイツ語、オランダ語の方言分布図 中部・南部方言は、「第二次子音推移」ないし「高地ドイツ語子音推移」と呼ばれる子音変化が起こったが、北部方言では起こらなかったので、子音に規則的な違いが見られる。中・南部方言はさらに中部ドイツ語(Mitteldeutsch)と上部(南部)ドイツ語(Oberdeutsch)に分けられる。 現在標準ドイツ語と呼ばれるものは、主にテューリンゲン地方などで話されていた東中部方言を基にした言葉で、ルターのドイツ語聖書などの影響によって標準文語の地位を獲得した。このため、「高地ドイツ語(Hochdeutsch)」という言葉は「標準ドイツ語」という意味でも用いられる。今日外国語としてドイツ語を学ぶ場合、この標準ドイツ語を学習することになるが、ドイツ本国では完璧な標準ドイツ語を母語とする話者は少なく、どの地域も(例えテューリンゲン地方であったとしても)ある程度の「訛り」が存在する。 * 高地ドイツ語(Hochdeutsch) o 中部ドイツ語(Mitteldeutsch) + 西中部ドイツ語(Westmitteldeutsch) # ヘッセン方言(Hessisch) # 中部フランク方言(Mittelfrankisch) # モーゼル・フランク方言(Moselfrankisch) # ライン・フランク方言(Rheinfrankisch) # プファルツ方言(Pfalzisch) + 東中部ドイツ語(Ostmitteldeutsch) # テューリンゲン方言(Thuringisch)- 標準ドイツ語のベースとなった # ベルリン方言(Berlin-Brandenburgisch) # ラウジッツ方言(Lausitzische) # 高地プロシア方言(Ermlandisch) o フランク語(Frankisch) + 東フランク語(Ostfrankisch) # フォクトランド方言(Vogtlandisch) # エルツ方言(Erzgebirgisch) o 上部ドイツ語(Oberdeutsch) + バイエルン諸方言(Bairisch)- ミュンヘン - オーストリアドイツ語圏とチロル地方と相互に影響していると指摘される。「バイエルン・オーストリア語」という独立言語として扱うこともある。 # 北バイエルン方言(Sudbairisch) # 中央バイエルン方言(Mittelbairisch) # 南バイエルン方言(Nordbairisch) + アレマン諸方言(Alemanisch)- シュトゥットガルト - スイスドイツ語圏とアルザス地方と相互に影響していると指摘される # シュヴァーベン方言(Schwabisch)- シュヴァーベン地方 # スイス諸方言(Schwyzerdutsch) # アルザス方言(Elsasserdeutsch)     

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